レッスン

スイング診断の結果を受けて、まずはプッシュスライスから改善していきます。
後方からの映像でも分かる通り、インパクトの瞬間にお尻が浮くことで、フェースが開いてプッシュスライスになっていました。そこで今回は、下半身の使い方をテーマにレッスンを実施。するとお尻の位置がアドレス時点から浮かなくなったことでフェースの開く確率が減り、プッシュスライスが減少していきました。

続いて、もう1つのお悩みであった飛距離について確認していきます。
スイングを数値化したところ、Yさんの飛距離が伸びない原因は、クラブのロフトが寝ることでハンドレイトで当たっているためでした。正面からの映像を見てもその差は歴然です。
前回のレッスン内容を反復してお尻の浮きを無くしつつ、ハンドファーストでボールを捉える練習ドリルを行って下半身の正しい動きを身に着けた結果、プッシュスライスが激減するだけでなく飛距離も約15ヤードほど伸びました。

ここまでのレッスンで、インパクトポジションや前傾角度はかなり改善されナイスショットも増えましたが、時々ダフリやトップが出てしまう状態です。
そこで今回は、打点を安定させるためにトップポジションでの腰のずれを修正します。「Hip Sway」は腰の横移動をインチで表す数値ですが、平均値0.3Tに対してYさんは0.3Aと右（逆）方向へずれてしまっていました。体の右側に椅子を置いて、それに当たらないような練習で取り組んでいただいた結果、数値は0.3Tに改善。打点のブレが大幅に減り、ナイスショットの確率も上がっていきました。

スイング診断でご提案したロードマップが一通り完了しました。
スイング診断から現在まで、さらにはその先のロードマップを見据えてGPR（ゲームプランレビュー）を行います。
まず、Yさんの一番のお悩みであったプッシュスライスはまったく出なくなり、目標であった「平均80台」も最近のラウンドでは安定してクリアできているとのこと。ですので今後は、コースマネジメント含めてより実践経験を積んでいくために、ゴルフ場でのアウトドアレッスン中心に進めていくロードマップを作成していきました。