レッスン

まずはじめに、フェースを管理するために最も重要な「グリップ」を改善していきましょう。目標とするプッシュドローが作りやすいグリップの握り（写真の赤丸）へと変更しました。

そして、初回スイング診断でも取り組んでいただいた、トップでの腰の横ずれ（Sway）の復習を行いつつ、テイクバックでクラブをアウトサイド方向へ担ぎ上げてしまう動きをオンプレーン上に自然に上がるように改善していくことで、軌道が安定していきました。

トップまでの軌道と腰のSwayの動きがかなり定着してきたので、次はダウンスイングでの体重移動を意識します。

目標方向に下半身を踏み込んで振り下ろすことで、ダウンブローでのアタックを作りやすくします。体重移動が適切に行えたことで、狙い通り、ダウンスイングでの軌道もアウトサイドイン軌道からインサイドアウト軌道へと変わりました。

今回は、アッパーブローヒットによるダフリの発生を改善するために、入射角をコントロールしていきます。

ダウンスイングで「シャフトが地面と平行」になるポジションにおける、肩の回転量を改善することで、狙い通りにダウンブローアタックの安定感が増し、ダフリが激減していきました。

ゴルフテックでは傾斜対策もできます。

Wさんは初回スイング診断時に、『傾斜からのショットが苦手』とお話されていたので、今回は各傾斜での注意点についてレッスンしました。

傾斜の種類によって、発生しやすいミスの傾向と対処法を事前に把握しておくと、ラウンド中に様々なシチュエーションに遭遇しても慌てず対処できるようになります。また、傾斜対策でコンパクトなスイングを心掛けたからか、前回のレッスンで課題だったダウンブローアタックもより精度を増していきました。

スイング診断でご提案したロードマップが一通り完了しました。
現在のWさんの目標を再確認して、今後の計画を一緒に立てていきます。

まず、一番のお悩みであったドライバーのスライスとトウシャンクはほぼ無くなりました。アイアンでは、ダフリの傾向が多少まだありますが、傾斜やパターのレッスンも行えたので、課題の多くをクリアすることができました。今後は、さらにショットの精度を高めつつ、クラブフィッテングでご自身に合ったクラブを使用していけると、より早い上達が見込めると思います。今後も頑張っていきましょう！