第59回:プロとアマの違い―飛距離と腰の回転―
2021.05.11
テクニック
「パワーがある」ということはプロゴルファーにとって、大きな武器であり、アベレージゴルファーもそれを求めています。
PGAツアーでBryson DeChambeauがこれまでの常識を覆すようなプレーをしたり、InstagramでKyle Berkshireが8番アイアンで302y飛ばしたりなど、プロが”パワー”を見せてくれています。
GOLFTECの数万人のゴルファーのデータを集めた「Swing TRU」では、ハンディキャップの多いゴルファーとPGAツアープロでは、インパクトでのHip Turn(腰の回転)が大きく異なっていることが明らかです。
Hip Turnとは何か?そして飛距離を出すためにはどうしたらよいのかをご紹介します。
GOLFTECで計測されるHip Turnは、バックスイング側に腰を回すことをClose、フォロースルー側に腰を回すことをOpenと表現しますが、上手なゴルファーほどインパクトでHip TurnがOpenになるという結果が出ています。
上記の写真では、ハンディキャップ30のゴルファー(赤のシャツの男性)とプロゴルファー(緑のシャツの男性)のインパクトの違いを表しています。
ゴルフ好きな皆さんもきっと動画や写真などでこの緑のシャツのゴルファーのような形を見たことがあるのではないでしょうか?
比較的良い当たりが多いものの飛距離が出ないという方、または飛距離は出るものの右にプッシュアウトしたり、フックしすぎて困っているという方、このような方々はインパクトでHip TurnがよりOpen(フォロースルー側に腰を回す)になるようにしてみてください。
ボールがより高く真っ直ぐに飛ぶようになるでしょう。
また、前傾姿勢が深すぎると腰を回しにくくなりますので意識してみてください。
フィギュアスケートのスピンではスケーターの体の軸が真っ直ぐになればなるほど(最も背が高い状態)スピンが速くなり、反対にしゃがんで小さくなると遅くなるのがイメージできるかと思います。
同様にゴルフスイングではインパクトで腰の回転を速くするために、前傾をせず立った状態で回転すると良いです。
「ヘッドアップしてはいけない」ということに意識をしすぎてしまうと、腰の回転はどんどん遅くなってしまいます。
もっと飛ばしたいという方は、フォロースルーからフィニッシュにかけて脚を伸ばしおへそは空を向くように。
まずは素振りで感覚を覚えてからボールを打つようにしましょう。
これを身に付けることができれば力強さが増し、ツアープロに1歩近づくことができます。
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